日別アーカイブ: 2021年9月9日

🇮🇹イタリア料理について③庶民料理はパンから始まった

イタリアと言うとパスタが主食のイメージがありますが、日本のご飯にあたるのはパンです。地元でとれた小麦粉を使って焼き上げたパンはいわば「地産地消」、その土地で生産されたものを地元で食すと言うイタリア人の魂の込められた食べ物なのです。

紀元前、版は文明の象徴でした。ポンペイの遺跡にはパン屋さんの跡が残っています。キリスト教が入ってくると、ワインがキリストの血、パンは肉を表し、聖なるものとなりました。食卓のシンボルとも言える版ですから、地方の文化や社会的なバックグラウンドを持ったパンが各地にあります。南部ではデュラムセモリナ粉と水で作ったパンや、大きな釜で焼く大きなパン、中部では軟質小麦を使った塩を入れないパン、北部山岳地帯では小麦が取れないのでライ麦を使ったパンなどがあります。その地域だからこその製法が残っているのは、祖先の遺産としてのパン作りを大切にしている証といえます。ここでは、日本人にもなじみのあるパンを紹介します。パンの名前は形状を表したものが多いことがわかります。

フォカッチャ

ふんわりしていて噛みごたえのあるパン。リグーリア州生まれですが、現在は各地で見られ、オリーヴ油を入れたり、ハーブをのせて焼いたり、食感もトッピングも様々。


ロゼッタ   

小さなバラと言う意味でその形から名付けられました。真ん中は空洞で周りの皮はパリパリとしています。テーブルロールに使われたり、具を挟んでサンドイッチのようにして食べます。ローマを代表するパンです。

グリッシーニ

パンの生地を細長くのばして焼いたカリカリと香ばしい棒状のパン。おしゃれにハムを巻いてグラスに飾ったりもするイタリア最北部ピエモンテ州鳥ので誕生したパン。

チャバッタ

スリッパや靴の中敷きと言う意味の平べったい形のパンです。グルテンの多い小麦粉を天然酵母で長時間発酵させて作り、表面はカリッとしていて、中がしっとりしているのが特徴。ヴェネト州ロヴィーゴで作られ全土に広まった。

イタリア色硬くなったパンの使い切りアイディア

パンにはふっくらと柔らかいものを食べるだけではなく、パンを焼いた後の余熱でもう一度乾燥させ長期保存用にしたり、硬くなったものを無駄にしない調理法がたくさんあります。

①硬くなったパンを牛乳に浸して柔らかくし、レーズンや果物の砂糖漬けなどを混ぜて、型に入れて焼くと美味しいケーキになります。

②硬くなったパンをチーズおろしですりおろすとパン粉になりますこれをニンニクとオリーヴ油で行って粉チーズのようにパスタにふりかけて食べます。

③硬くなったパンをすりおろして、その中にサラミやチーズを細くして入れ丸めて油で揚げます。山岳地域のご馳走です

◉参考文献  成美堂出版「一番優しいイタリア料理」=======================================
トラットリア バール ジョルノ【イタリア食堂 ジョルノ~Trattoria Bar Giorno~Dal 2010.】
◉北堀江1丁目/四ツ橋駅徒歩5分/2010年開店
TEL 06-6532-1117
住  所:〒550-0014 大阪府大阪市西区北堀江1-16-17 アメニティ北堀江1F

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◉参考文献  成美堂出版「一番優しいイタリア料理」

 

🇮🇹イタリア料理の常識非常識②

こうすれば好感度アップ!の食卓マナー

🌱スパゲッティーのような細長いパスタをフォークで食べるのは、イタリア人でも下手な人がいる位で少し難しい話だと言えるかもしれない。

🌱イタリアでは、ごく小さい子供にはナイフで切って食べさせたり、給食には食べやすいショートパスタを出したりと言う工夫をしている。

🌱アメリカ人は大人でもスパゲッティーを切って食べる人が多いようだが、大人はやはり巻いて食べてほしいと思う。 

🌱食べ方のコツは、スパゲッティーを人にすくいすぎないこと。たくさんすくうと、うまく巻き付かないし、仮に巻きついたとしても大口を開けないと入らない大きな塊になってしまう。フォークの歯の方がは日本だけで救って巻けば、引っかかるのがちょうど4.5本。きれいに巻きつくから、ずっとすすらなくても済む。

🌱それから、さらに残ったソースをパンで拭って食べることの是非。「おいしかったと言うメッセージを表すからいい」「皿をなめたようで見た目も所作も美しくないから無作法」。フランス料理、イタリア料理を問わず、日本の人の間ではいろいろな憶測が飛び交っていた。

🌱これは、上品でない事は確かである。イタリア人の中でもマナーに敏感な人は、家ではやっても、レストランのような公の場では絶対にしないと言う。第一、高級レストランではソースたっぷりの料理は出てこないし、特にパスタは、食べ終わった時にソースが残るようでは作り方が悪い。麺に対してソースが多すぎるか、ソースの濃度が足りなくて麺にうまく絡んでいないかのどちらかである。食べ終わった時にソースもきれいになくなっているのが理想のパスタである。

🌱強いて言うのであれば、なじみのトラットリアやオステリアのような気楽な店で、親しい仲間が集う会食であれば許されるでしょう。その場合も、片手にフォーク、片手にパンのかけらを持ってさりげなくすくって食べればあまり見苦しくは見えない。

🌱ワイングラスに口紅やソースがべったりつくのは気持ちの良いものではありません。イタリア人はワインを飲む直前にナプキンで指と口を脱ぐのが習慣化されている。女性は食事前に化粧室で口紅を押さえておくのが礼儀である。グラスにべっとりついた口紅の跡を指で脱ぐのは不衛生だし、所作も美しいとは言えないでしょう。

金太郎式ナプキンはマナー違反か?

🌱日本のテーブルマナーでは、ナプキンは膝の上に置く、と教えている。

🌱イタリアでもナプキンは膝の上に置くのが普通ですが、スパゲッティーのようなロングパスタを食べる時、襟元にさっとかけ直す人がいます。上手に上品に食べても、ロングパスタはソースが飛び散る危険があるからです。スーツでびしっと決めたサラリーマンがレストランで突然、金太郎スタイルになることも珍しくありません。上品なご婦人も然り。

🌱もちろん、絶対に飛ばさずに食べられる方は膝の上に乗せたままでオーケー。でも自信の無い方の場合、大事な洋服を汚すまいといらぬ気を使う位なら、堂々と金太郎になるべし。

リゾットはフォークで食べるもの

🌱ピラフやカレーライスなど、平皿に盛られたご飯ものはスプーンですくって食べるのが当たり前の日本人。イタリアに行ってリゾットを注文したのにフォークしか用意されないのを見て、パスタの注文と間違えられたのかな?と思った人もいるかもしれない。

🌱リゾットはフォークで食べて大丈夫。

🌱本物のリゾットはピラフなどよりずっと粘り気があり、米粒同士がくっついているからフォークの溝からすり抜けることがありません。

🌱スプーンのようなカーブがない分、救いやすい位である。手首のスナップを聞かせなくても、すっと差し込むだけで米粒がたっぷり乗るので最後のひとつぶまで簡単に食べられる。

🌱最初にフォークでリゾットを平たく広げ、すくいあげる。これがより食べやすくするためのコツである。フォークから米粒が抜け落ちるようなら、それはリゾットとは言えない代物である。

🌱イタリアにフォークが持ち込まれたのは中世の11世紀頃。しかし、初期の2本歯や、3本歯のフォークでは溝が広すぎて救えず、4本場ができてからリゾットにも使われるようになった。それ以前はスプーンで食べていた。

◉参考文献 柴田書店 エル カンピドイオ 吉川敏明著
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🇮🇹イタリア料理の常識非常識①

食事のマナーと食習慣

リゾットはフォークで食べるもの

ピラフやカレーライスなど、平皿に盛られたご飯ものはスプーンですくって食べるのが当たり前の日本人。イタリアに行ってリゾットを注文したのに、フォークしか用意されないのを見て、パスタの注文と間違えられたのかな?と思った人もいるかもしれません。米粒をフォークで食べたら、隙間からボットボット落ちて食べにくい、と最初は思います。しかし、食べてみればそんな心配はどこへやら。フォークで10分、用をなすことに気がつきます。本物のリゾットはピラフなどよりずっと粘り気があり、米粒同士がくっついているからフォークの溝からすり抜けることがありません。帰ってスプーンのようなカーブがない分、掬いやすいからです。手首のスナップを聞かせなくても、すっと差し込むだけで米粒はたっぷりなるので、最後の1粒まで簡単に食べられるんですね。最初にフォークでリゾットを平たく広げ、すくいあげる。これが、より食べやすくするためのコツです。もし、フォークから米粒が抜け落ちるようなら、それはリゾットとは言えない代物です。

パスタをズルズルするべからず

日本のおそばは、勢いよくズズーっと豪快な音を立ててすすります。それが粋で、もそもそ食べていたら気色悪いと日本人は思うでしょう。そのように育ったから、同じ長い麺のラーメンも、スパゲティーも、ズズーっとすすってしまう。でも、イタリアでこれをやったら大変。レストランだったら、周りのイタリア人は露骨に反応します。苦々しい顔、あきれ顔、嘆きの顔でこちらに振り向くこと必至です。日本人にとっては、そこまで嫌うかと感心するほどに、現代のイタリア人にはこの音がたまらなくおぞましいのです。スープも同じく、吸い込む時にずっと音を立てるのはダメ。日本の蕎麦屋に入ったイタリア人が、ズズーっの大合唱にいたたまれなくなって、食べる前に店を飛び出したと言う話があるそうです。日本人にとっては笑い話ですが、イタリア人には神経がおかしくなるほどの切実な状況だったんでしょう。日本でも、くちゃくちゃ音を立てて噛んだり、食べながら大口を開けて話したりするのははしたないと言うマナーはしつけられていますから、共通認識はあるはずなんです。でも、蕎麦の習慣がついスパゲッティーに出てしまう人が多いんですね。郷に入れば郷に従え。ここは無音でスパゲッティーを食べるように心しておきたいものです。実は、蕎麦も、江戸時代には音を立てて食べるのが、はしたないとされていたそうです。唯一の例外は新蕎麦で、香りを楽しむために多少の音は許されたとか。それが年中のこととなったのは明治に入ってから。寄席で噺家が擬音でそばを食べる場面を演じたことで一般にも広まったと言う説があるそうです。

スパゲッティーはスプーンを添えて食べるのが上品?

最近はレストランで見かけることが少なくなってきましたが、一時期スパゲッティーを食べるのにスプーンを添えるのが流行りました。1990年代頃だったでしょうか。スプーンのくぼみにスパゲティーをのせてフォークでくるくると巻く。そのまま口に運べば、適量のスパゲティがうまい具合にフォークに巻きつくし、ソースがはねずに食べやすいものです。流行った当時は、これが本格的なイタリアのスタイル、といった風潮があって、上流階級のお上品な食べ方だと思った方も多かったようです。映画でも、スプーンを使っているシーンが確かにありますもんね。でも、これはイタリアでは一般的ではありません。シチリアの一部で定着しているだけで、おそらくアメリカに渡ったシチリア移民を通じて広がり、それが日本に輸入されたんだと思います。でも、北イタリアの人間からすると、大人がスプーンを使っていてパスタを食べるのは良いイメージがなく、田舎臭い、といいます。そして、巻くのが下手だからスプーンなんぞを使うんだと。日本人の思い描いていた上品な世界とは、まるで捉え方が違うのです。
スパゲッティーにスプーンを使う習慣が一部で生まれたのは、昔トラットリアではフォークなどと一緒にスープ用のスプーンもテーブルにセットしていたことが背景にあります。そして、スパゲッティー料理といえば、麺の上にソースをのせて出していたため、お客自ら粉チーズをかけ、フォークとスプーンで混ぜることが多かったのです。フォークだけより、断然混ぜやすいですからね。そのまま食べる段階になってもそのままスプーンを使ったわけですね。
スプーンを使えばソースが跳ねにくいのは事実ですから、家で食べる時は自由に使って良いと思います。実際、日本のある調査では、たまに使う店を含めて、使う派がわずかに上回っていたようです。でもレストランで用意されていないからといって、サービス不備だとは思わないようにしましょう

◉参考文献 柴田書店 エル カンピドイオ 吉川敏明著

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トラットリア バール ジョルノ【イタリア食堂 ジョルノ~Trattoria Bar Giorno~Dal 2010.】
◉北堀江1丁目/四ツ橋駅徒歩5分/2010年開店
TEL 06-6532-1117
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